直前期考えていたこと
大吉は、直前期どのような気持ちで勉強していたのか?
めちゃくちゃ落ち着いていた。不安になることもほとんどなかった。
慶應A判定を取り続けてきたから、絶対に自分なら慶應に受かるという自信があった。
浪人の一年は短いようで、なんだかんだ長かった。退屈だったし、バイト先でも「受験生なのに12月までバイトしてて大丈夫なの?」とか「現役生が追いついてくるの怖いね」とか色々言われた。
当時は全く気にしてなかったけど、今考えたら普通にストレスだったんだなと思う。
そんなこともあって、浪人っていう期間が終わりに近づいてきて、自分の中ではホッとし始めていた。ただ、最後は絶対に慶應に受かって終わりたいって思ってた。
毎日、合格に近づいていってる感覚が確実にあった。
毎日、確実に1点上げている自信があった。
毎日一点挙げ続ければ、30日で30点上がることになる。それができれば、余裕で受かると思っていた。
1ヶ月前からスイッチが入り、確実に毎日一点上げていく。
源泉徴収票を見たら、、、
源泉徴収額は、50万円だった!
4月から12月までの9ヶ月バイトをしていた。
1ヶ月で5万円以上稼いでいたのだ。
よく頑張ったと思う。
半分以上は、食事代とか、遊びに消えた。
残ったのは、25万円ほど。
浪人中のバイトで、25万円貯金した。
いよいよ出願
出願校
東京大学 文科一類
慶應義塾大学 法学部政治学科
慶應義塾大学 経済学部
慶應義塾大学 商学部A方式
早稲田大学 商学部
明治大学 経営学部
中央大学 商学部
関西学院大学 経済学部
法政大学 経営学部
最初は、東大、慶應、明治だけ受けるつもりだったのだが、親が心配したので、中央と法政も受けることに。
関西学院大学を受験したのは、受験日が早く、試験慣れのとして最適だったからだ。試験本番は、早く終わって寝てたと記憶している。
明治の経営は、普通に解いた。特段時間が余るとかはなかった気がする。
中央は、簡単だったと記憶している。ただ、キャンパスが遠くてたどり着くまで苦労した思い出がある。
法政は、あまり覚えてない。覚えているとしたら、英語の試験中に左翼団体が演説を始めてうるさかったということくらいだ。
早稲田の商学部は、古文漢文を勉強してないから、受かる気はなかった。ただ、早稲田をひとつくらい受けてみたいと思い、受けた。
東大は記念受験だ。「もうこんな受験勉強もすることないなら、経験として、最後に受けてみたい」と思ったのだ。*東大受験については別の記事で書こうと思う。
慶應受験本番に遅刻?!
大吉は慶應の受験に遅刻した。
試験の順番は、経済、商、法の順だ。
寝坊して、経済と商の試験に遅れた。
どちらも一限が、英語の試験だった。慶應受験において、英語は最重要科目である。英語がうまくいけば、基本的には他の科目で爆死しない限り合格はほぼ確実だ。
そんなわけで、経済と商の英語がうまくいかなかった。遅れてできるほどの実力はなかった。
経済と商の試験に遅刻して、深く反省した。
商学部の試験が終わり、2日後の法学部の試験まで少し時間がある。
新しいことはやらずに復習しつつ、遅刻しないことだけを考えた。
慶應法 受験前日
慶應法学部の試験日の前日にこう考えていた。
「おそらく、経済と商は遅刻したし、落ちてる可能性が高いだろう。慶應に入るとしたら、明日がラストチャンスだ。このチャンスを活かせるかは自分次第だ」と。
慶應法学部の受験科目
- 英語 200点
- 世界史 100点
- 小論文 100点
英語が総得点の半分を占めている。英語が取れればほとんど合格は間違いない。
目標点数 英語 150/200 世界史 80/100 小論文 60/100 合計 290/300
最低点 230-240
英語で得点するためには、英語脳の回路を活性化させることが有効だと知っていた大吉は、それを実践することに。
英語のシャドーイングをすると英語脳の回路が回り始める。
慶應法学部がラストチャンス!シャドーイングで英語脳を活性化させる作戦!
受験当日
受験当日。
朝しっかりと6時半に起きて、朝食をとった。
電車が遅延していないことを確認して出発した。
電車に乗った瞬間、英語のシャドーイングや音読を始めた。周りの人を一切気にせず、英語の勉強を電車内でした。
日吉まで1時間ほど。日吉に着く頃には、英語脳が活性化してきているのがわかった。
試験が始まった。
英語、世界史、小論文の順番だ。
英語と世界史はとても出来が良かった。
最後の小論文で問題が起こった。
90分の試験時間を、60分だと思い込んでいた。
時間が足りないと思い込んでいた。「後5分で、300字は書かなきゃいけない」そう思っていた。必死に、手が震えながらも300時ほど稼いだ。しかし、5分経ってもチャイムが鳴らないのだ。
ふと受験票を見て、試験時間が90分であることに気づいたのである。
しかし、ほとんど字数を埋めてしまった以上書き直すのは厳しいと思った。そこで、乱雑に描いてしまった漢字を綺麗に書き直すことだけして30分過ごした。
小論文は何も対策しないで挑んだ。過去問すらやっていない。
小論文の試験が終わった。同時に、慶應の受験が全て終了した。
すごくホッとした気持ちだった。
試験を受け終わった後、慶應法学部は絶対に受かったという確信があった。英語と世界史だけで合格点に達していると考えていた。
大吉は、慶應法学部の入試で、実力を出し切ることができた、
滑り止めの合格発表
滑り止めの私立大学の合否
- 明治 経営 合格
- 中央 商 合格
- 関西学院 経済 合格
- 法政 経営 不合格
法政以外は合格していた。「なんで法政落ちたんだ?」って思ったけど、理由はよくわからない。
これだけ滑り止めを確保していれば問題ないだろう。
滑り止めで、明治、中央、関西学院に合格した!
慶應法学部 合格発表
慶應法学部の合格発表当日。10時合格発表だったが、大吉は早稲田大学商学部を受けていた。
スマホを浪人時代は持っていなかったため、合格発表を家のパソコンでしか見れなかった。
早稲田の試験中も、慶應の法学部に受かってるよな?と自問自答していた。
試験が終わり、早稲田駅に向かって多くの受験生が流れ込む中、徐々に心拍数が上がっていった。
最寄りの駅から家に向かう途中も、合格発表を見たくてみたくてしょうがなかった。
ただ、家に向かう途中で、「もう現時点で慶應に俺が受かっているかは決まってるんだな。ただ、それを見れてないだけ」と思っていた。
家に到着した。
小学生の弟が家にいた。
弟に、「今から、慶應法学部の合格発表を見るよ!」と言って、家のパソコンを立ち上げた。
弟もとても気になっていた。
「確認」
このボタンを押せば、全てがわかる。
弟と一緒に「受かってますように」祈ったあとボタンを押した。
慶應義塾大学 法学部政治学科 合格💮
「よっしゃーー!受かった!」
弟と抱き合って喜んだ。今でも覚えてる。人生で一番と言っていいほど嬉しかったかもしれない。
15分後に母親が仕事から帰ってきた。母親も合格の画面を見ると、「本当にすごいね!よく頑張ったねぇ!」とのこと。
母親は、大吉が慶應法学部に落ちていた場合に慰めるために、クッキーを買ってきていた。
一番自信のある法学部の発表が最初だったので、ここで落ちていたら、他の2学部は無理だろうと思っていた。
だから受かって本当に安心した。
大吉は、慶應義塾大学 法学部政治学科に無事合格した。
受験結果まとめ
- 東京大学 文科一類 ❌
- 慶應義塾大学 法学部政治学科 ⭕️
- 慶應義塾大学 経済学部 ❌
- 慶應義塾大学 商学部A方式 ❌
- 早稲田大学 商学部 ❌
- 明治大学 経営学部 ⭕️
- 中央大学 商学部 ⭕️
- 関西学院大学 経済学部 ⭕️
- 法政大学 経営学部 ❌
決して満足できる結果ではなかったが、第一志望に合格できたので良かった。
今回の合格体験記は物語のように書いたため、勉強法などはあまり書いてない。勉強法については別の記事で書こうと思う。
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